今、CMで話題になっている詩人、金子みすずさん。CMで流れている詩もなんだか奥深いものを感じます。

 

 今日は金子みすずさんの詩を紹介します。

 

  こだまでしょうか

 

「遊ぼう」っていうと

「遊ぼう」っていう。

 

「馬鹿」っていうと

「馬鹿」っていう。

 

「もう遊ばない」っていうと

「もう遊ばない」っていう。

 

そうして、あとで

さみしくなって

 

「ごめんね」っていうと

「ごめんね」っていう。

 

こだまでしょうか、

いいえ、誰でも。

 

 

仲なほり

  

げんげのあぜみち、春がすみ。

むかうにあの子が立っていた。

 

あの子はげんげを持っていた。

私も、げんげを摘んでいた。

 

あの子が笑ふ、と、気がつけば、

私も知らずに笑ってた。

 

げんげのあぜみち、春がすみ、

ピイチクひばりが、ないていた。

 

 時には、詩の世界に入って、ゆっくりとした時間を過ごすのもいいかもしれませんね。